🍩 チャットするとMacアプリが生える — Raycastの新プロダクト「Glaze」が一般公開
Raycastが2026年7月1日にGlazeを一般公開。自然言語で説明するだけでオフライン動作するMacデスクトップアプリを生成し、公開ストアで配布もできる。
「デスクトップアプリを、チャットで作る」。Raycastが2026年7月1日、新プロダクト「Glaze」を一般公開した。3月からプライベートベータで回していたものが、誰でも使える状態になった格好だ。
Raycastというと「Macの高機能ランチャー」が数年前までの認識だったんですが、最近のベータ機能の連発ぶりを追っていると、明らかに別のものになろうとしている。その流れの本命がGlazeだと思う。
Glazeは何をするものか
自然言語で「こういうアプリが欲しい」と説明すると、Macのデスクトップアプリを生成する。気に入らなければ、そのまま会話で直させる。
ポイントは生成物の置き場所だ。v0・Bolt・Lovableのようなビルダーが作るのはブラウザの中で動くWebアプリだが、Glazeが作るアプリはMacに住み着いてオフラインでも動く。メニューバー常駐、ファイルシステムへのアクセス、キーボードショートカット、バックグラウンド処理。OS統合の深さが売りで、データは端末に残る。
要件はmacOS Tahoe + Apple Silicon。Windows/Linux対応は「予定」の段階だ。作ったアプリは公開ストアに出して誰でも使えるようにするか、チーム内だけに共有するかを選べる。受け取る側はGlazeを入れて無料アカウントでサインインすればいい。
Hacker Newsでもスレッドが立っていて、「Electron代替になるのか」という視点で読むと面白い。内部で何のスタックのアプリが生成されるのか、公式ブログには技術的な説明がほぼ無い。ここは実際に生成して中身を覗くのが早そうなので、手元のTahoe環境で確かめるつもりだ。
本体側のベータも地味に効く
Glazeの影に隠れがちですが、Raycast本体も2026年上半期だけで結構動いている。
6月にAI Chat・Quick AI・AI CommandsがMCP(Model Context Protocol)で統一された。GitHubやNotionを@メンションで呼ぶと、外部ツールの引数をAIが自動で決める。従来の手動タグ付けが要らなくなったのは、使い勝手として大きい。
7月3日にはファイルの全文検索が入り、Windows版はv0.67でmacOS版とほぼ機能パリティに到達した。「Macのランチャー」という枕詞は、もう外れかけている。
ランチャーが、MCPでツールを束ね、アプリを生成し始めた。エディタの外側——OSの層——でAIと暮らす環境の主導権争いが始まっている気がする。RaycastとAsideみたいなAIブラウザ、次の1年でどちらが日常の入口を取るのか。自分はまず、Glazeで社内用の小物アプリをひとつ生やしてみるところからだ。