🐑 AIエージェント5体をtmuxで飼うのは無理だった — Rust製マルチプレクサ「herdr」を触った
Claude Code・Cursor・Devinを1つのターミナルで束ね、blocked/working/doneを一覧できるherdr。14.8k starsの理由をインストールして確かめた。
Claude Codeを3セッション、別プロジェクトでCursorを1つ。気づいたらtmuxのペインが7分割になっていて、どのエージェントが自分の返事を待っているのか分からなくなった。
全部止まっているように見えて、実は2つが承認待ちでブロックしていた。30分気づかなかった。あれは悔しかったね。
そんなタイミングで、Hacker Newsに「Herdr: One terminal to rule them all」というスレッドが上がった(2026年7月9日、169ポイント・385コメント)。Rust製のターミナルマルチプレクサで、GitHubのスターは14.8k。名前の由来はたぶん「herd(群れ)を追う人」。AIエージェントを羊の群れとして飼う、というメタファーだ。
tmuxとの違いは「エージェントの状態が見える」こと
tmuxはペインの中で何が起きているか関知しない。herdrはそこが違う。各ペインのエージェントが blocked / working / done / idle のどれかをステータスバーに常時表示する。
インストールは1行。
brew install herdr
# または
curl -fsSL https://herdr.dev/install.sh | sh
brewで入れて手元のClaude Code×2で試したが、「片方が承認待ちでブロックした瞬間にバーが赤くなる」だけで、冒頭の30分問題は構造的に消える。対応エージェントはClaude・Codex・Copilot・Cursor・Devin・Kimi・OpenCodeなど12種類以上。
セッションの永続化とdetach/reattachもtmux互換で、SSH越しに手元のエージェント群を覗ける。外出先から「終わったかな」を確認できるのは地味に効く。
面白いのはUnix socket API
herdr自身がUnix socket経由で操作できる。つまり、エージェントがherdrを操作できる。
# エージェント側からペインを増やして別エージェントを起動、という芸当ができる
herdr api spawn --agent claude --cwd ./services/auth
オーケストレーター役のエージェントがワーカーを増減させる構成が、tmuxのsend-keys芸ではなく正規のAPIで組める。プラグインもすでにあって、プロジェクト管理のherdr-plus、コードレビューのherdr-reviewrが公式マーケットプレイスに並んでいる。
ライセンスはAGPL-3.0(商用ライセンス併売)。v0.7.3が7月7日に出たばかりで、リリースは既に70回。開発速度は明らかに速い。
で、乗り換えるのか
正直、tmuxの操作筋肉は10年モノなので、全面移行はまだ決めていない。ただ「複数エージェントの状態監視」だけはtmuxでは絶対に解決しないので、エージェント作業用のターミナルだけherdrに分けるのが現実解だと思っている。
Zenn・Qiitaにも入門記事が出揃い始めていて、日本語圏でも「多頭飼いの悩み」は共通らしい。マルチエージェント運用で同じ「どれが止まってるんだ問題」を抱えている人、あなたのターミナル構成も聞かせてほしい。